プログラミング教育の必修化とメリット


2020年度から小学校、中学校、高等学校でプログラミング教育が必修化されました。特に小学校は2020年度、中学校は2021年度から学年を問わない全面実施の形でのスタートで、事前の準備が不可欠と言っても過言ではありません。
プログラミング教育が必修化となった理由は、大別するとコンピューター産業の隆盛とプログラミング思考の育成があります。コンピューター産業は現代社会において様々な業種に深く関与しています。専門的な業務に限らず、書類の作成や社員のスケジュール管理など事務職のほとんどがコンピューター無しでは成り立たないと言える状況です。機械操作やシステム管理のように、作業の効率化を向上させる目的でコンピューターを導入するケースも増えています。

コンピューターが暮らしの必需品となった社会において、プログラミング教育は職業選択の幅を広げる必須条件と言えるでしょう。また、プログラミング教育は物事を論理的かつ簡潔に解釈できるプログラミング思考を育む効果もあります。大掛かりな事柄を小規模な単位に分割して多角的に検証するのが特徴であり、コンピューター産業に限らず日常の様々な場面で応用できるのが大きな利点です。
国際化が進む社会では価値観や考え方が異なる相手と対峙する状況が珍しくありませんが、そのような場においてプログラミング思考は相手の立場や思考を理解し、最適な対応を選択するのに役立ちます。プログラミング教育はコミュニケーション能力の向上に繋がると言えるでしょう。
このように、現在、注目されているプログラミング教育の実態を把握しておくこと以外にも、将来的にプログラマーとしての仕事をしていくために必要な知識についても理解を深めておくことが大切です。